053-425-0021 電話する

水と災害を科学する大学産業

水質研究所における調査・分析、水処理装置・排水処理装置の導入、災害対策/防災用品の販売

053-425-0021 【受付時間】 8:30~17:30 (土日・祝日を除く)

新着情報 news

大学産業新着情報

新着情報

2013.03.08
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.5

今回は、前回からの続きで「次亜塩素酸ナトリウムを理解する その2」と題して、記事を掲載していきます。

 殺菌消毒を「確実にする均一性」と「殺菌効果を高める事」と「簡単なメンテナンス」と「継続できる経済性」を満足するシステムを構築するためには、次の項目のすべてのバランスが大事である。
1.原水(特に河川水、伏流水、浅井戸水を水源とする場合)の塩素消費量を、天候,シーズン毎に良く掴んでおくこと。
2.原水にアンモニアが含まれる場合、塩素を10倍程度消費し、殺菌力が弱くなる
3.一日の次亜塩素酸ナトリウムの計画使用量又は現使用量、そして5~10年先の計画使用量を知ること。(これにより、保管期間,エアロックの可能性,次亜塩素酸ナトリウムの品質,薬品代と維持管理手間代から使用できる品質が決められる)
4.原水のpH。(殺菌時間と確率の計算、使用薬品の選定、pH調整剤の検討 等)
5.施設の概要。(次亜塩素酸ナトリウムの原液注入か、自動希釈か、補給・貯留・エアロック対策・注入装置を詰まらせない、どこで添加するか、何に連動させるか、外気温の影響を受けるか 等)
6.原水の硬度成分が50mg/L以下であるか・以上であるか。(次亜塩素酸ナトリウムの注入点を圧力管内の水中に注入か・水に接触させないで添加させるか→硬度が高いと注入点に結晶が付いて閉塞頻度が高くなるため。)
7.次亜塩素酸ナトリウムは15℃を超えると分解速度が早くなる。タンクローリー等で購入する場合は冷却システム・紫外線の遮断・温度上昇をどうするかを検討する。→地下水で冷却か,チラー冷却水循環か,タンク格納室の空気冷却か 等、設備費と薬品が分解して濃度が下がるコストと外部への影響の検討と比較を行う。
8.殺菌に求められる確率99.9%か99.999%か。
9.大地震や水害等に対しての破損・流出に対する液漏れ防御システムなどの検討。
10.その他、過去の経験より学んだ事をシステム構築に組み込む。
今後の掲載予定内容
 ・次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る
 ・残留塩素濃度を均一にすること
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.03.07
お知らせ

読売新聞にインタビュー記事が掲載されました

3月1日(金)付 読売新聞 地域版の「ものづくり企業紹介欄」にインタビュー記事が掲載されました。

 
 緊急時用浄水装置沢水用 小型浄水装置に関する記事が掲載されています。
 yomiurisinbun 2013.3.1.JPG 
2013.02.22
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.4

今回は、「次亜塩素酸ナトリウムを理解する その1」と題して、記事を掲載していきます。

塩素剤による水の消毒殺菌にコツは、第一にどこを取っても”金太郎飴”のように、「ムラ」の無い均一の濃度で、切れ目なく添加することである。途中に時間を混ぜる事の出来る滞留槽があれば別だが、高速で流れる圧力管内の水に対しては、1m3の水に10mLの量を注入することは簡単であるが、均一に混ぜる事は難しいものである。
次に薬品添加後の水のpHである。40年以上前のように塩素ガスを使用していたときには、塩酸の生成でpHが下がり水中では殆ど「次亜塩素酸」に解離し強力な殺菌力を示したが、最近のように上下水道ともに次亜塩素酸ナトリウムを使用する殺菌法になってきたときに注意をしなければならないのは「薬品添加後の水のpH」である。次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性であり、注入時点で1mg/L以上の注入を必要とする場合は次亜塩素酸ナトリウムのアルカリ度に気を付けないと、殺菌力が非常に弱い「次亜塩素酸イオン」に比率が高くなりpH8を超えてしまう場合がある。こうなると次亜塩素酸態の場合の殺菌時間が20~30秒であるのに対し、次亜塩素酸イオン態の場合は30~40分もかかると言われている。
 また、安物の次亜塩素酸ナトリウムでは苛性ソーダが未反応のまま(製品濃度安定のためわざと残しているという説がある)残っているので、耐塩素性のバイトンゴム等を溶かし定量注入装置の機能を劣化させるので薬品の購入には価格だけでなく品質を吟味し、安物買いにならないようにしなければならない。
   続きは次回へ。
今後の掲載予定内容
 ・次亜塩素酸ナトリウムを理解する その2
 ・次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る
 ・残留塩素濃度を均一にすること
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.02.08
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.3

今回は、「滅菌消毒装置を理解する」と題して、記事を掲載していきます。

■塩素製剤の注入点が直接水に触れている場合は、次亜塩素酸ナトリウムと水中のカルシウム・マグネシウムと反応して接触点で固形の結晶物を生じ閉塞してくる。その頻度は、その水の総硬度量によって異なってきます。(硬度が50mg/Lを越すと早くなる)
注入弁を外して希塩酸に浸漬させて溶かすとか、飲用可能な希塩酸を塩素注入ポンプで注入し溶解する(使用中に外さないで対処できるが、定量ポンプ及び注入ホース内の塩素製剤は水に置換しておかないと塩素ガスを発生して危険である)
■接液部分のOリングやダイヤフラムの素材は、次亜塩素酸ナトリウムには耐食性のあるバイトンゴムでできているが、使用薬品により機器製造メーカーの設計より早くやせてくるので、定期的に早目に交換する必要がある。
■滅菌装置は間断なく塩素消毒が続けられるよう、法律により予備機を必ず設置しておく事が求められている。また本管への注入点は1ヶ所で兼用しない事が望ましい。
■次亜塩素酸ナトリウムを注入する機器は、他のポンプ類に比し法定償却年度までそのまま使用できるものはかなり少なく、途中で部品交換・Oリング交換などの他、薬品により又薬品の使用方法により、注入点で詰まりを生じメンテナンスを必要とする頻度が変わってくる。
■定量注入ポンプの注入量は、最大注入量の1/3以上で使用するのが良い。
今後の掲載予定内容
 ・次亜塩素酸ナトリウムを理解する
 ・次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る
 ・残留塩素濃度を均一にすること
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.01.29
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.2

今回は、「殺菌消毒の役割とは」と題して、記事を掲載していきます。

 殺菌消毒の役割とは「細菌学的に100%安全な水」を「間断なく供給することにあります」。またその上で「おいしい水の供給には、均一で確実な殺菌ができる最小の残留塩素濃度プラス0.1mg/Lの維持」が大事なことです。
 昨今のように、電磁ポンプ式滅菌消毒装置の使用や、貯水槽なしの給水方法では、水質の途中の汚染、残留塩素の均一化、接触時間、更に緊急断水時の水源としての機能から考えると若干心配な面もあります。送水量に比例して薬液は減って行っても、完全に消毒されていない部分が出てくることがあったり、接触時間不足で一般細菌が若干検出されたりすることがあります。これらのことを理解するために、消毒装置・消毒薬品の選び方によって維持管理の方法が大きく変わってくるので、次のことを良く理解しておく事が大事です。
 「消毒装置・薬品・維持管理は三位一体の関係」にあり、三者の関係は、①「安い消毒装置」を選んだ場合は「良質(高価)な薬品の使用」又は「人間による常時監視の維持管理」を必要とし、②「しっかり計算された消毒装置」を選んだ場合は「安い薬品の使用」もでき、オプションで各種センサーを付加することにより「無人管理」の維持管理も出来るようになります。
 要するに、この三者のバランスを一日の給水量、設備費、維持費、安全性の要求の確率を加味して決めることが大事になります。更に原水水質の変動がそれらにかかわって来る大きなファクターになります。まずは個々の特徴・欠点を知ることが大事です。
今後の掲載予定内容
 ・滅菌消毒装置を理解する
 ・次亜塩素酸ナトリウムを理解する
 ・次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る
 ・残留塩素濃度を均一にすること
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.01.18
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.1

今回からは、「滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割」と題して、記事を掲載していきます。

[はじめに]

 水道水の水質管理の基準は、分析技術の進歩、科学技術の進歩、環境の変化、国際化基準との同調等で、表現変更、項目追加、単位変更、などで大きく変化して来ています。安全という面では、律儀な日本人の世界に誇れる長寿命にも繋がり誠に結構な事ではありますが、それを実行する水道事業者側にとっては、自然環境の変化や、未知であった化学物質の出現、原水水質の悪化、供給に足りる良質な水源の減少、施設の広域化に伴う先行投資、景気の悪化に伴う想定水量の減少による収入の減少等で日夜大変ご苦労をされていると思います。
 殺菌消毒の分野では、昭和20年(1945年)の戦後に始まった、GHQの監視下で行われた「消毒思想」は、昭和32年6月の水道法に、そして昭和32年12月の水道法施行規則に引き継がれ今日に至っています。昔の様に自家井戸の場合は自己責任で済んだものが、インフラの整備が進んで公共の施設となって広域化している現在、些細なうっかりや、故障の場合でも、何百人,何千人の、人の命を握っているという責任を持たされています。
今後の掲載予定内容
 1.殺菌消毒の役割とは
 2.滅菌消毒装置を理解する
 3.次亜塩素酸ナトリウムを理解する
 4.次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る
 5.残留塩素濃度を均一にすること
 6.薬品の特性と装置
 7.安い薬品を使いこなすコツ
 8.維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民

2013.01.07
お知らせ

2014年度 新卒者採用情報

2013年1月時点において、2014年度新卒者採用の予定はありません。

2012.12.28
大学産業ラボ防災

巨大地震は近い!? その時生き残るための準備と知恵 vol.7

最終回は「今日が家族で話し合う時です」と題して、記事を掲載します。

■家族で、連絡方法・帰宅通路・避難場所・危機管理・前兆現象の話し合いをする。
 電話連絡の方法、帰路の決め、避難場所はピンポイントの位置で決めておいて下さい。
■まとめ
 巨大地震で「生き残るこつ」は
  ①「災前対策」
    ・わが家の立地条件の調査
    ・強度,類焼の可能性の調査
    ・そして対策(引っ越し、建て替え、補強、等)
   ②「災後対策」
    ・家族が安心して生活できる準備 そして最も肝心なものは備蓄である
    ・その時周りの人はだれも親身になって助けてはくれません!
   
 ---その時が刻一刻近づいて来ています! 今すぐ行動を起こす時ですー--
  
筆者:静岡県防災用品普及促進協議会・大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2012.11.27
大学産業ラボ防災

巨大地震は近い!? その時生き残るための準備と知恵 vol.6

今回は「今すぐ準備して下さい」題して、記事を掲載します。

■1軒最低50L以上の飲み水の備蓄、一人3L×家族数×3~7日分は必要。
 四ヵ所に分けて保管のこと、できれば雑用水として雨水も利用したい。
■自宅が倒壊しない場合でも水は出ない。トイレ用品の準備、トイレサイズに合う大きいレジ袋、ビニールの
 ごみ袋は重ねるとかなり役に立つ。
■その次が3日~7日分の食料品、3日は水以外加工しないでも食べられるもの。
 備蓄しておくものと、買い回しするものがある。粉ミルク、薬、コメ、小麦粉等。
 アレルギー等の個人特有のものは、役所やボランティア等では期待できません。
■車を仕事で良く使う人は、車載用のセット、寝室からの脱出には寝室脱出用セット、など分散備蓄を考える。
■携帯電話・ラジオ、照明具、暑さ寒さ対策用品、着替え、常備薬品、お金 なども準備して下さい。
筆者:静岡県防災用品普及促進協議会・大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2012.11.14
お知らせ

『メッセナゴヤ2012』ご来場のお礼

弊社は、11月7日(水)~11月10日(土)にポートメッセなごやで開催されました、メッセナゴヤ2012に出展させていただきました。会期中、弊社のブースには、たくさんのお客様にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。

今回の展示会で弊社は、「小型浄水装置(デバクターSAC)」、「緊急時用浄水装置」、「緊急時用連結給水栓」を展示させて頂き、水に関するご相談を受け付けさせていただきました。
今回出展しました 商品に関するご質問・資料のご要望・水に関するご相談 などございましたら、下記の窓口までご連絡ください。

お問い合わせ窓口》
  〒430-0813 静岡県浜松市南区芳川町723
  大学産業 株式会社
  TEL:053-425-0021  FAX:053-426-2020  E-mail: info@dasco.co.jp  弊社HP:お問い合わせフォーム
     
messenagoya.jpg