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水と災害を科学する大学産業

水質研究所における調査・分析、水処理装置・排水処理装置の導入、災害対策/防災用品の販売

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大学産業新着情報

新着情報

2013.06.28
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.10

最終回は、「維持管理の仕事を理解する」と題して、記事を掲載していきます。

 
維持管理を行う担当者は、日夜何千人、何万人の人の、健康と命を預かっているという責任を負うものである。そして妥協のない維持管理が求められるのである。
 責任を負うものとはいえ、現実には、薬品を、揚水量や必要塩素量に比例(1千万分の一の変化量で)させた量を、正確に「金太郎飴」の様に継続して添加させる注入設備が無くてはならないのだが、往々にして装置を購入するときは、管理する人の意見を聞かないで、勝手に買って押し付けている例が多い。民間の小さな食品工場などでは、保健所対策で取り付けるだけで、過去に事故の例がないとして使用してなくて、事故を起こして始めてその結果や影響の重大さに気が付いたり、倒産した食品関係の会社を何社も見ているので、用水の殺菌消毒は一つの保険と思った方が良いと思います。
 維持管理は、毎日の残留塩素の測定記録、薬品の補充、機器の異常の記録、修理 等が仕事ですが、現在では自動残留塩素測定記録計、減液警報、注入不良警報、設定残留塩素以下になった場合の警報などのセンサーを設置しておけば、万一のトラブルの場合は維持管理者の携帯電話へ通報する仕組みや、業者へ連絡する仕組み等、より確実な管理もできるようになっています。
 また、設置滅菌設備に合う薬品の選定も、購買担当者、調達担当者が勝手に購入して品質の悪い薬品を支給され、維持管理に苦労している担当者が多いのも事実ですから、目的は自社の安全ガードのための保険だという意識をもって、管理担当者と購買担当者のコミュニケーションを良くしておくことも大事なことです。
 
  
 
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.06.06
お知らせ

南海トラフ巨大地震 1週間分の備蓄が必要です。【非常食セット品のご案内】

南海トラフ沿いで起きるとされる巨大地震をめぐり、国の有識者会議は5月28日、地震予知が現状では困難と認め、備えの重要性を指摘する最終報告書をまとめました。
報告書では、巨大地震により深刻な被害が広範囲に及び、他の地域から迅速な支援が期待できないため、3日間を目安としていた家庭での飲料水や食料の備蓄を1週間分以上とすることが求められています。

ご家庭での備蓄は万全ですか? 「いざの時」に備えて、一人3日分の飲料水と非常食のセット品(ドングラッピン)がオススメです。ホームページからもご注文を受け付けています。

1週間分の備蓄には「ドングラッピン2~3箱」を準備してください。一度に全数を揃えていただくのが理想的ですが、難しい場合には1箱ずつを数回にわけてごお買い求めでいただくことで、同時期に賞味期限を迎えることがなく経済的かもしれません。
ご購入後ユーザー登録していただいたお客様には賞味期限切れの3ヶ月前にお知らせいたします。

 

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2013.05.31
お知らせ

静岡営業所移転 及び 富士営業所開設のご案内

この度弊社は、災害対策の一環のため「静岡営業所」を下記に移転、またかねてから構想でありました静岡県東部への拠点とするために「富士営業所」を開設する運びとなりました。これもひとえに、皆さまのお引き立ての賜物と厚く御礼申し上げます。これを機に社員一同心を新たにし、皆様のご期待に添うべく一層の努力をいたす所存でございます。何卒今後とも倍旧のお引き立てを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。         
 【静岡営業所】
  新住所
    〒422-8058
    静岡県静岡市駿河区中原530-1          
    TEL.054-202-8811  FAX.054-202-8822
    ※TEL.FAXは従来通りです。
  営業開始日
    平成25年6月4日(火)より 
   
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 【富士営業所】
  住所
    〒417-0057
    静岡県富士市瓜島町138-1ぷち蔵ビル永田211  
    TEL.0545-51-3377  FAX.0545-51-3371
  営業開始日
    平成25年6月4日(火)より
 
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2013.05.30
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.9

今回は、「薬品の特性と装置」と題して、記事を掲載していきます。

大量に薬品を使う場合、維持費(ランニングコスト)の関係で低品質の次亜塩素酸ナトリウムしか使えない場合、装置に次の配慮が必要である。
 1.薬品の分解によるパイプライン、定量注入ポンプでのエアロック対策を十分に行うこと。
   →上向流配管、排気管、ポンプ内エアロック解消システム 等
 2.薬品によるエアロック減少のため大容量定量注入ポンプの採用
   →希釈大量注入(希釈水の純水化装置が必要)
 3.分解による濃度低下を少なくするために
   →タンクの冷却(水冷・室内冷却・チラー循環冷却)、直射光遮断、タンク底の定期的洗浄
 4.バイトンゴム溶解による定期交換。テフロン等の樹脂は組織浸透で液漏れを起こす可能性がある。
 5.原水のpH値に上乗せのアルカリ分が加わりpH値が上がるので、場合によっては酸を添加して
  pH値を下げ殺菌力を高めなければならない。
 6.薬液貯蔵タンクの分解した微量な塩素ガスは排気管で必ず大気で希釈される屋外に出す。
 7.薬品貯蔵室でも分解した塩素ガスが漂うので電気の配電盤や操作盤は他に移すか、全閉型の盤を使用する。
  部屋の換気扇は上より外気を入れ下から抜く冬用と、上部に暖気を抜く夏用の耐食換気扇が必要。
 8.薬品の品質を問わず次亜塩素酸ナトリウムを本管に直接注入する場合はソケット内に薬品が触れないように
  本管の中央部に出すこと。
   →腐食防止と混合のため、また水と薬品が接触する所に硬度成分と反応した白い結晶を生じ注入不良を起こすので
    その対策を考えておくこと。(硬度量が50mg/Lを超えると1年に1度くらいの清掃が必要になる)
 
  
今後の掲載予定内容
 ・維持管理の仕事を理解する
 
 
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.05.07
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.8

今回は、「残留塩素濃度を均一にすること」と題して、記事を掲載していきます。

  残留塩素濃度を均一にすることは意外に難しいものである。原水の塩素消費量の問題、管末までの滞留時間、水温の上昇、管材の材質、 などがまず第一の消費ファクターである。次に大規模の水道や古いタイプの水道のように、貯水・滞留する混合を助ける(時間を混ぜる)槽がある場合は問題にならなかったが、技術が進み?、水道用の資材機材の停電も少なくなり、場所も少なくなり、滞留時間は資材機材からの溶出を促し、外部からの汚染の機会を増やし、また時間の経過と共に残留塩素が減少するから、貯留は負の要因になるとの考えより、”直送”が推奨される時代になった。これも一理あることであるが、大規模の上水道等の場合は滞留時間で混合が問題にならないとしても、小規模の給水施設(Φ40mm 150L/min以下)では殺菌消毒の方法と残留塩素の均一性と接触時間の面で問題がある。
 
  (例)150L/minの直送の水供給施設に10%の次亜塩素酸ナトリウムを用いて定量ソレノイド方式の圧入式滅菌機
     (1ストローク当たり0.1mL/minの微量注入ができるもの)を用いて0.3mg/Lを10%原液で注入する場合次のようになる。
     150L/min×100/10×0.3mg/L=0.45mL/min すなわち1分間に4.5回の注入をすればよい計算になる。
     しかし、Φ40mm 150L/minでは、0.15÷0.02×0.02×3.14=119.23m≒120mとなり、120m÷4.5回=26.66・・、
     すなわち水が27m流れる毎に13.3秒毎に1回ソレノイドポンプで注入することになる。電磁ポンプは瞬時注入であるから
     その先に時間を混ぜる混合タンクが無いと均一に混ぜることは不可能に近い。
     しかし、均一に混ざらなくても計算上は150Lの水に対して0.3mg/L注入で0.45mLが消費されて行くのである。これでは
     正確に殺菌できないことは容易に理解できることである。そのために電磁ポンプを使う場合には、時間を混ぜる事のできる
     ミキシングタンク等の設置を考える必要がある。
今後の掲載予定内容
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.04.17
お知らせ

静岡新聞にインタビュー記事と緊急時用浄水装置が掲載されました

4月14日(日)付 静岡新聞 10面の「いのち守る 防災しずおか」で緊急時用浄水装置に関する取材記事と商品画像が掲載されました。

 記事では、上水道の断水対策について取り上げており、「発災後3日間、給水車はほぼ来ない」ため、水は自助と共助で確保する必要があると記載されています。被災現場において「飲料水・生活用水」の確保に役立つ商品として、DASCO式緊急時用浄水装置が紹介されています。
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                ■掲載記事の詳細はこちら
 

 写真掲載された「DASCO式緊急時用浄水装置」は発売から30余年が経過した現在でも、多くの災害現場で実際に使われています。
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               ■災害現場での使用事例の詳細はこちら    
               ■新聞掲載の緊急時用浄水装置はこちら
               ■緊急時用浄水装置の詳細はこちら
2013.04.15
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.7

今回は、前回からの続きで「次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る その2」と題して、記事を掲載していきます。

  もう一つは製造時、原材料・製法にお金をかけない安価な次亜塩素酸ナトリウムでは未反応の苛性ソーダを少し残しpHを高くして分解を抑制する方法をとっているメーカーがあると聞いたことがある。製造現場は確認していないが製品から判断して、どうもそのような製品も流通しているような気がする。それは、次亜塩素酸ナトリウム注入装置に多用されているバイトンゴム製のOリングやダイヤフラム等が溶ける現象が見られることである。良質な次亜塩素酸ナトリウムでは全く溶けないバイトンゴムは実は苛性ソーダに対しては弱いのである。そのために注入装置の寿命を短くし、逆止弁などのききを悪くし、液漏れを起こしたり、安定した定量注入が難しくなることが考えられる。
 次亜塩素酸ナトリウムの良い品質の製品を望むなら、特級の規格で、アルカリ度が低く、濃度低下の最も少ない薬品(不純物が少ないため自己分解が少ない、濃度が比較的長く安定→エアロックが少ない、装置の動作不良を起こしにくい)を選ぶことにより解決できるが、その分価格が何倍か高くなるので、大量の薬品を使うところでは維持費が高く使いきれない。その場合は使用する薬品の価格と使用量と維持管理の手間を計算し、薬品の欠点を装置・維持管理で補う事を考え、イニシアルコストとランニングコストの両方のバランスを考えなければならない。
 設備を購入する人と、維持する消耗品を購入する人が異なる場合が多いので装置にマッチングする薬品を選ぶことは難しいが、使用量が多く価格の安い薬品しか使えない場合は、全自動希釈で大量注入方式の装置(価格は高い)を選ばなければならない。高性能で微量の薬品を原液注入できる装置(価格は安い)には、良質の次亜塩素酸ナトリウムしか実用上使えないことを理解しなければならない。
今後の掲載予定内容
 ・残留塩素濃度を均一にすること
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.04.03
お知らせ

「非常食(サクサクスティック・クランチバー)」新発売

弊社は、新商品の災害時用非常食「サクサクスティック」、「クランチバープレーン」、「クランチバーチョコ」を販売いたします。

 ■商品ラインナップ

     sakusaku 2.jpgのサムネイル画像   kusanchiba puren 2.jpg   kuranchiba cyoko3.jpg
     サクサクスティック          クランチバープレーン         クランチバーチョコ
 
  ■商品の特長

    ・「おいしさ」と「食べごたえ」が抜群です。

    ・食べやすい手頃な大きさです。

    ・1袋でアルファ化米とほぼ同じエネルギー量が摂取できます。

    ・保存食のみならず、キャンプ・登山などのアウトドアにも最適です。

  ■商品内容

       商品名            内容量      エネルギー      梱包単位     販売価格(税込)

    サクサクスティック    50g/袋    331kcal    50袋/1箱    17,850円

    クランチバープレーン   60g/袋    383kcal    50袋/1箱    17,850円

    クランチバーチョコ    60g/袋    365kcal    50袋/1箱    22,050円

    *別途送料がかかります。

 
2013.04.02
お知らせ

テレビ放映のお知らせ

本日、SBSテレビの取材を受けました。取材模様は明日放送予定です。

 
  ■放送日

     平成25年4月3日(水曜日)  18:15~19:00 (放映は18:30前後)
  
  ■放送局

     SBSテレビ

 

  ■番組名

     SBSイブニングeye 3部

 

  ■内 容

     防災最前線のコーナーで「10日間を生きのびる」として必要な備蓄品 等が紹介される予定です。
             
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2013.03.29
大学産業ラボ

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.6

今回は、「次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る その1」と題して、記事を掲載していきます。

 次亜塩素酸ナトリウムは苛性ソーダに塩素ガスを反応させて作る比較的単純な製品である。この二つの原料のうち塩素ガスは製品に殆ど差がないが、苛性ソーダは原料塩の組成、製品の作り方の他、自己分解触媒となるコバルト,ニッケル,銅,鉄,マンガンの含有量が極力少ない物を使うことが品質に影響する。また、原料製造後、表面が空気に触れていた時間(空気中の炭酸ガスを吸収し炭酸ソーダに変化して行く)が問題になる。また、次亜塩素酸ナトリウムの製造には強い発熱反応があるため、どこまでその急激な反応を温度コントロールして過不足無く反応させるかが製品の良否を決めることになる。(良質な原水でゆっくり凍らした透明な氷と、普通の水道水を急激に凍らせた白く濁った氷を思い出して欲しい)
 また、次亜塩素酸ナトリウムは不安定な物質で製造時16%強の濃度まで出来るが、濃いほど不安定で時間単位で分解して行くので、分解時間を逆算して製造時13.X%の製品は12%表示にしたり10%表示にして販売していることが多い。ということは不安定な薬品は夏の1ヶ月を経過した場合、表示濃度を維持していない場合もあるのである。即ち小規模の水道の場合で小型の定量ポンプで注入する場合、極端な場合1週間に1度位残留塩素を測定して少しづつ目盛をあげていかないと残留塩素不足になり、薬品が注入されていても濃度が不足し消毒されていないことがある。濃度が低下するだけならまだ良いが同時にエアロックを起こし注入不良を起こす事があるのが安物の最大の欠点である。

今後の掲載予定内容
 ・次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る その2
 ・残留塩素濃度を均一にすること
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民