053-425-0021 電話する

水と災害を科学する大学産業

水質研究所における調査・分析、水処理装置・排水処理装置の導入、災害対策/防災用品の販売

053-425-0021 【受付時間】 8:30~17:30 (土日・祝日を除く)

新着情報 news

大学産業新着情報

新着情報

2013.11.21
大学産業ラボ

知っておきたい水の話 vol.7

今回は、「水をまずくする成分」と題して、記事を掲載していきます。

1.臭気成分
 1)遊離塩素臭
   いわゆるカルキ臭であり、安全のためには必要不可欠なものであり、上限は特に決められていないが、
   1.0mg/L以内が好ましいとされている。管末で0.1mg/L以上の水質管理基準が、給水範囲が広域の場合、
   浄水場の近くでは濃くなることはやむを得ないことである。平均的日本人の場合、冷水では0.2mg/Lまでは
   あまり気にならいといわれるが、発展途上国で試験した所0.1mg/Lで9割の人が不快な表情をしたことより
   「おいしさ」においては、無いほうがおいしいのは言うまでもない。
 2)油臭
   新設配管の場合は、殆どがパイプのネジ切りに使用される植物性のカッティングオイルに起因する。
   しかしまれにクロスコネクションや他の原因により混入することも有り得るので、調査をする必要がある。
 3)硫化水素臭
   いわゆる硫黄泉や卵の腐ったような臭いであり、その他、酸欠の地下水、鉄分の出る井戸、湖沼の湖底水に
   見られる。濃度が濃いと有毒である。
 4)金気臭
   「かなけ臭」の主なものは、イオン状の鉄・マンガンであり、これらの大半は地中より酸化されない状態で
   出る場合が多い。しかし、一部では給水管内の長時間滞留により鉄分の溶出が起こり臭いが出る場合がある。
 5)フェノール類
   5ppb(ppm=百万分の一のさらに千分の一)の量でも塩素と化合して、クロロフェノールができ、強い臭気を発する。
   倒木や工場排水が原因となる。
 6)シクロヘキシルアミン
   この物質も工場排水が原因であり、数ppbでも塩素と化合して、タマネギの腐った様な不快な臭気を発する。
   過去に淀川や利根川水系で発生したことがある。
 7)ジェオスミン及びジメチルイソボルネオール
   藍藻類や放線菌によって作られる物質で、カビ臭・土臭の原因物質で琵琶湖・印旛沼等が有名。
   塩素・活性炭・オゾンでも完全に除去することは難しい。
 8)その他
   新設で塩ビ管工事の場合の接着剤の臭いなど。数日で消える。
2.味覚成分
 1)塩味
   塩分が原因であり、敏感な人は50mg/Lから解る。普通の人でも200mg/Lで解り、500mg/Lあれば鈍感な人でも解る。
 2)渋味
   鉄=0.3mg/L以上、銅=1mg/L以上、亜鉛=0.3mg/L以上で感じると言われている。
 3)苦味
   マンガン=0.3mg/L、マグネシウム=50mg/L以上で感じると言われている。
今回はここまで。続きは次回に掲載します。
 続き・・・ 3.視覚成分 4.その他 
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.10.25
大学産業ラボ

知っておきたい水の話 vol.6

今回は、「水をおいしくする条件」と題して、記事を掲載していきます。

1.物理的条件
  1)外観・・・・無色,透明で変な泡立ちの無いこと。
  2)水温・・・・体温マイナス20~25℃が美味しいといわれる。
         因みにお湯の方も体温プラス20~25℃が飲み易い温度であると言われている。
  3)環境・・・・臭気ぷんぷんの汚い所で飲むより、雰囲気が味にプラスになる。
  4)清潔感・・・ピカピカに磨かれたコップ、清潔な環境、これも大きい要素になる。
2.生理的条件
  1)体が要求しているとき・・・・汗を沢山かいた後、サウナの後、酔い醒めの時、 塩辛いものを多く食べた後、
                   喉が渇いている時、体内水不足の時。 
  2)飲み慣れた水・・・・第三者がえーっと思う水でも、飲み慣れた人には美味しいもの。
  3)緊張,興奮していないとき・・・・美味しさは気持ちがゆったりと落ち着いた時に初めて味わえるものである。
3.気象条件
  1)温度・・・・汗ばむ暑さと、水温との温度差が10℃以上あると美味しく感じる。
  2)湿度・・・・乾燥している方が、体表面からの蒸発量が増えるため美味しく感じる。
また”おいしい水”を作り上げる要素は次のようにも言い換えることができる。
 1.水側の要素
  1)視覚によるもの・・・・無色,透明,変な泡立ちの無いこと。
  2)味覚によるもの・・・・無味。
  3)嗅覚によるもの・・・・無臭、鼻に直接入る臭いと、口・舌の関門を経由し鼻に抜ける風味の二つある。
  4)水温        ・・・・飲む水の温度。(体温との差)
  5)清潔度     ・・・・飲む水の入っている容器のきれいさ、周りの清潔感。
  6)環境       ・・・・飲む場所の雰囲気、汚さ、臭気、騒音も関与。
  7)安心感     ・・・・有害細菌等でないであろうこと、重金属や有害化学物質等含んでないだろう事の
                信頼感、安心感が必要。
 2.飲む側の要素
  1)体の要求時  ・・・・体内水量,質のアンバランス状態(汗による水分・電解質の排出時、アルコール摂取時の
                血中濃度アンバランス時、塩分の摂りすぎによる血中濃度のアンバランス時)の時、
                喉の渇きとして体が水を求め、調整のため水分を必要とする時。
  2)慣れた味    ・・・・刷り込み現象による、既知の味覚による安堵(懐かしさも同居)・安心感。
  3)弛緩している時・・・・体がリラックスしている時、興奮・緊張時は神経が味覚に集中しない。
  4)気温       ・・・・発汗が促されるやや高い外気温度。
  5)湿度       ・・・・発汗が促される周りの乾燥度。
 

今後の掲載予定内容
 水をまずくする成分
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.10.08
大学産業ラボ

知っておきたい水の話 vol.5

今回は、「”おいしい水”と”名水”は異なる」と題して、記事を掲載していきます。
最近のボトルドウォーター流行りに、それらのネーミングにも様々な名称が付けられ、購入する人々にとって誠に紛らわしいものとなっている。さらに薬事法すれすれのネーミングや効果もどきの表現の氾濫には消費者を惑わすものとして困ったものである。その中でも「おいしい水」(元厚生省の諮問機関である生活環境審議会及びおいしい水研究会の答申による)と「名水」(元環境庁水質保全局水質規制課所管)は、所管する機関によって決められた表現であり、両者は比較の次元が異なるのである。
「おいしい水」の条件とは
 1)飲んでさっぱりする味覚
 2) くせの無い水
 3)汚染を受けていない自然に近い状態の水
 4)おいしいなと思う水
「名水」の基準とは
 1) 水質、水量、周辺環境、親水性の観点から見て、状態が良好
    きれいな水で古くから生活形態、水利用等において水質保全のための社会的配慮が払われているもの。
 2) 地域住民等による保全活動がある
    地方公共団体等においてその保全に力を入れているもの。
 3) 規模
   湧水などである程度水量を有する良質なもの。
 4) 故事来歴
   いわゆる「名水」として故事来歴を有するもの。
 5) 希少性、特異性、著名度 等
   自然性が豊かで、希少性や特異性を有し、優良な水環境として後世に残したいもの。
要するに「名水」とは、それを産出する【水源】【場所】が主役であり、【口に入る時】が問題の「安全な水」「おいしい水」「健康に良い水」等と直接比較できることではない。勿論「名水」には「おいしい水」や「健康に良い水」の沢山あり、その地においては「名水」に恥じない内容だと思うが、そこから汲み出され、加工されボトルや袋にパック詰めされた「名水の水」が、果たして「おいしい水」か「健康に良い水」かは、確率は高いかもしれないがイコールではない。ムードを求めるか、信ずることによって起こる効果に価値を求めるかは飲む人次第である。
今後の掲載予定内容
 水をおいしくする条件
 水をまずくする成分
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.10.07
お知らせ

『東京国際消防防災展2013』ご来場のお礼

弊社は、10月2日(水)~10月5日(土)に東京ビッグサイトで開催されました、東京国際消防防災展2013に出展させていただきました。会期中、弊社のブースには、たくさんのお客様にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。

syouboutenn2013.10.7.JPG

2013.09.27
お知らせ

『東京国際消防防災展2013』に出展いたします。

東京国際消防防災展2013にブースを出展いたします。
 ■開催日時:2013年10月2日(水)~5日(土) 4日間
 
 ■開催時間:10:00~17:00
 
 ■会場:東京ビッグサイト 西1・2ホール、屋外展示場
 
 ■弊社小間番号:1-057
 
 ■展示内容:緊急時用浄水装置、飲料水袋詰機「ウォーターパッカー ミニ」、緊急時用連結式給水栓
         
 ■主催者サイトはこちら:http//www.fire-safety-tokyo.com (事前登録いただけますと入場料が無料となります。)
 
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
2013.09.13
大学産業ラボ

知っておきたい水の話 vol.4

今回は、「”おいしさは”幼少期の慣れによる」と題して、記事を掲載していきます。

“刷り込み現象”という言葉がある。お母さんの手作り料理がおいしく感じるのもそのためである。味など無いように感ずる”水のおいしさ”も、幼い時から慣れ親しんだ味に影響されるところが大きいといわれる。科学的に統計を取って調査した訳ではないが、世間での通説が結構当たることと、12年間「静岡県お茶と水研究会」で会員に”ベロ(舌)メーター”味覚試験をして来た結果の印象である。即ち、不味い水の所で育ってきた人にはそこの水が不味いという実感が少なく、水の良い所で育った人には、異郷の都会の水は、そこに生まれ育った住人より不味く感じるようである。また、農耕民族、狩猟民族、肉食中心、菜食中心、等 人種や生活行動により幼少時の生活環境が、水だけでなく、主食、副食、味付けにも、体が求めるものとして、その人の”おいしさ観”が刷り込まれて行くと言われている。それに植物アルカロイドや脂肪が加われば、おいしさを通り越して弱い習慣性として人の味覚を虜にする。


今後の掲載予定内容

 「おいしい水」と「名水」は異なる
 水をおいしくする条件
 水をまずくする成分
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.08.22
大学産業ラボ

知っておきたい水の話 vol.3

今回は、「おいしい水の定義」と題して、記事を掲載していきます。

「おいしい水」とは、「そのまま飲んでおいしいと感じる水のことである」と単純に定義する人もいるが、この考え方からすれば、無色・透明・無味・無臭で、ある程度ミネラル成分を含み、適度に冷えていれば、雑菌や大腸菌が検出されていても「おいしい水」として適合してしまうし、基準を超える重金属や化学物質や農薬を含んでいても適合してしまう事が考えられる。そのような考え方からすれば「おいしい水」とは、「国が決めた水道水質の基準に適合したうえ、そのまま飲んでおいしいと感ずる水の事である」と言うのが良いように思うが、そうすると外国から輸入しているミネラルウォーター等では安全・健康に対する考え方の違いにより、日本の水道水質基準に適合しなくなるものがでてくる。(ミネラルウォーター類の成分規格基準には適合している。)厳密には「おいしい水」の定義は清涼飲料水としての解釈も含めて「そのまま飲んでおいしいと感じる安全な水のことである」とまとめるのが無難であろう。

今後の掲載予定内容
 「おいしさ」は幼少期の慣れによる
 「おいしい水」と「名水」は異なる
 水をおいしくする条件
 水をまずくする成分
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.07.31
大学産業ラボ

知っておきたい水の話 vol.2

今回は、「おいしい水の条件とは」と題して、記事を掲載していきます。

一般に「おいしい水の条件」と言われるのは、厚生省(現厚生労働省)が1985年に立ち上げた「おいしい水研究会」の提言(別表1 おいしい水の要件)が基本になっていることが多い。日本の多くの水道水を「おいしい水」にしたいという意図的な配慮からやや曖昧な数字にしたのではと言う人、感性の問題であるからこの程度でやむを得ないとする人、中には水道を所管している旧厚生省に敬意を表した数字だから納得できないという専門家もいると聞く。
    別表1 おいしい水の要件       
今後の掲載予定内容
 「おいしい水」の定義
 「おいしさ」は幼少期の慣れによる
 「おいしい水」と「名水」は異なる
 水をおいしくする条件
 水をまずくする成分
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.07.12
大学産業ラボ

知っておきたい水の話 vol.1

今回からは、「知っておきたい水の話」と題して、記事を掲載していきます。

[はじめに]

 生きていく上で”分”という単位で必要不可欠なものが「空気」であり、”時間”という単位で必要不可欠なものが「水」である。身近にあり過ぎて、また知っているようで、以外に解っていない両者である。
 呼吸する「空気」は日常生活の中では自分で選択出来ないが、「水」はかなりの部分で自分で選ぶ事ができる。しかし選択できる「水」そのものがよく理解られていないようなので、「おいしい水」「緑茶に良い水」「嗜好飲料に良い水」「健康に良い水」「長生きする飲み方」「安全ない水」「美人を作る水」「清涼飲料水製造に向く水」「料理によい水」、さらに「洗濯に良い水」「洗髪に良い水」「お風呂に良い水」「空調用水」「冷却水に良い水」「加湿水に良い水」「ボイラーに良い水」等など、また「脱酸素水」「アルカリイオン水」「高アルカリ水」「酸性水」「超純水」「純水」「精製水」「蒸留水」の用途等、溶媒としての水が主役か、溶質が主役で水は脇役であるかによって、水の存在意義・理由が大いに異なってくる。今回のシリーズでは様々な角度から「水」の事を正しく理解していただきたいために、わかりやすい解説を試みました。生活の知恵として生かしていただければ幸いです。
今後の掲載予定内容
 1.「おいしい水の条件」とは
 2.「おいしい水」の定義
 3.「おいしさ」は幼少期の慣れによる
 4.「おいしい水」と「名水」は異なる
 5.水をおいしくする条件
 6.水をまずくする成分
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民
2013.07.05
お知らせ

「非常食3品セット」を新発売

弊社は、災害用非常食として販売している「サクサクスティック」「クランチバーチョコ」「クランチバープレーン」それぞれ1種類ずつを1箱にセットにした「非常食3品セット」の販売を開始しました。

「こんなに美味しいものを、非常食として備蓄しておくのは勿体ない。普段から食べられたらいいのに・・・」とのご意見をいただき、少しでも多くのお客様に「非常食でもおいしい」を実感していただきたいとの思いから3種類を1セットとした「非常食3品セット」を販売せていただく運びとなりました。
■商品の特長
   ・3種類の味わいを一度にご賞味いただけます。
   ・コンパクトサイズなので登山・ハイキング・アウトドアなどでの携行に便利です。
   ・小さくてもエネルギー量はアルファ化米とほぼ同じです。
■新発売キャンペーン
   販売価格(1箱):1,155円(税込)  別途送料・代引き手数料がかかります。   
   
    *通常は1ケース単位(25箱入)での販売ですが、今回新発売キャンペーンとして
     先着50個限定で1箱単位で販売させていただきます。    
■通常販売内容
   商品名:非常食3品セット
   内容量:1箱(3種類入)
   梱包単位:25箱入/1ケース
   販売価格:28,875円(税込)  別途配送料がかかります。
■ご注文受付方法
   TEL、FAX、メールにてご連絡下さい。詳細についてご案内いたします。
    
   TEL.053-425-0021   FAX.053-426-2020   E-mail.info@dasco.co.jp