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蛇口から出る「水の色」について。2回目「青い水」 news

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蛇口から出る「水の色」について。2回目「青い水」

2回目の今回は「青い水」について解説します。

「青い水」はその殆どは”銅”に由来する。銅が地中から色がつくほど高濃度で出てくることは殆ど無いため、原因は銅管・銅の熱交換器、銅のタンク、等からの溶出によるものと判断して良い。古いホテル等で陶器の洗面台の蛇口の水滴の落ちる所が空色になっているのを散見する。また、浴槽等のバスタブでは、人体の垢に含まれる脂肪酸と銅が反応して”脂肪酸銅”という空色の物質を生じ浴槽の喫水線の所に付着することがある。この反応は銅の飲料水基準の1/10程度で生じると言われている。浴槽の内面清掃を毎日している所では気が付きにくいが数日に一度しか清掃しない手抜きの所では気が付きやすい。
銅が溶出してくる原因はたくさんある。溶存酸素、軟水、遊離炭酸、硝酸態窒素、低アルカリ度、異種金属管の接合に絶縁継手を使っていない場合、硫酸イオン、低pH値 等、銅は日本の良い水の場合溶けやすいのである。

次回(3回目)・・・「黒い水」について解説します。