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おいしい水の条件
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| 「おいしい水」が流行している。ナチュラルウォーター・ミネラルウォーター等のボトルドウォーターの販売量が増大していることは、良い水の神話に惑わされ安全第一に注意を向けすぎた結果、「安全であるがまずい水」になってしまった水道水への批判と、豊かになった日本人の外国かぶれの所産かも知れない。しかし「おいしい水」を追求できる平和な世の中に感謝するとともに、水に関心が高まる事を歓迎して、水を生業とする者から見た解釈と資料を提供したい。 |
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1.まえがき
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| 一般に「おいしい水の条件」と言われているものは、厚生省が諮問した「おいしい水研究会」の提言の数字が基礎になっている事が多いが、日本の多くの水を「おいしい水」としたいという意図的な配慮から10倍もの幅を持たせ曖昧な表現にとどめたのではないかと言う人、それぞれ異なる感性の問題であるからこの程度でやむを得ないかという人、ある専門家の中には水道を所管している厚生省に敬意を表した数字、という意見もあり、水の専門家が個々の意見として数字を示しているので比較のため掲載した。 |
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「おいしい水」とは、「そのまま飲んで、おいしいと感じる水の事である」と単純に定義する人もいるがこの考え方からすれば、無色・透明・無味・無臭で、ある程度ミネラル成分を含み適度に冷えていれば、雑菌・大腸菌がうじゃうじゃいても「おいしい水」として適合してしまうし、基準を超える砒素や鉛を含んでいても適合してしまうことが考えられる。その考え方からすると「おいしい水」とは「国で決めた飲料水水質基準に合格し、そのまま飲んで、おいしいと感じる水のことである」と言うのが良い様に思うが、そうするとフランス等から輸入しているミネラルウォーター等では硬度成分の量で日本の厚生省で定めた飲料水水質基準から外れるものが出てくる。
従って「おいしい水」の解釈については、その表現自体が曖昧なものであり、遊び心の有るものであるので、難しいことは抜きにして、「おいしい水」とは、「安全でそのまま飲んで、おいしいと感じる水の事である。」と定義するのが妥当であろう。
なぜこの定義にこだわるかというと、一般的には「おいしい水」というとそのまま飲んでも、お茶、コーヒーの嗜好飲料用として使用しても、炊飯用に、調理用に、粉ミルクを溶かすのに、洗濯用に、加湿器用に、等などすべてに良いと思う人がたくさんいるので、あえてそれらに良い水のことではなくて「そのまま飲んでおいしい水の事」であるという区別が必要なのである。輸入された本物のミネラルウォーターがおいしい水とは限らない原因がここにある。
海外で販売されているボトルドウォーターは“安全”を求めるもの、“おいしさ”を求めるもの、“健康に役立つ”ものを求めるものの棲み分けができているしユーザーもそれらを知って飲み分けているが、日本ではボトルドウォーターとは、“おいしい水”という概念で販売しているせいか、ほとんどが水道水に近いもので、癖や個性や特徴が無く、何にでも向くが何の効用もない、ただのムード水が多く売られている。
因みに健康に良い水と美肌を作るとは相反し、おいしい水と健康に良い水も異なり、おいしい水と安全な水も異なり、おいしい水と清涼飲料水を作るのに良い水も異なり、おいしい水と緑茶をいれるのに向く水も異なるからである。要するに「おいしい」とは健康、等と関係なく、人間の目〜鼻〜口〜食道まで心地よいものであれば良いというものであるので、そこのところの関係がよく理解できないとおいしい水の条件が違ってくるのである。
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